Neovimの導入と初期設定、sudoeditとの関連と注意点#
WindowsでVSCodeという開発スタイルで十分ですが、あえてLinux環境で開発を行うならvi系のエディタを極めるのも一つの選択肢です。 この記事では、Neovimの導入と初期設定を整理します。また、避けるべきsudo nvimコマンドとsudoeditについてもまとめます。
1. Neovim のインストール#
以下のコマンドでインストールできます：
# Ubuntu / Debian 系
sudo apt install neovim
# macOS (Homebrew)
brew install neovim
# インストール確認
nvim --version
2. 設定ディレクトリと構成ファイルの準備#
nvim の設定ファイル置き場は下記です。初期では手動でフォルダとファイルを作成します：
mkdir -p ~/.config/nvim touch ~/.config/nvim/init.vim
既に init.vim がある場合は、以下のコマンドでコピーします：
mkdir -p ~/.config/nvim cp init.vim ~/.config/nvim/
3. 初期 init.vim のサンプル#
以下は最低限の使いやすさを備えた init.vim の例です：
set number " 行番号を表示
set relativenumber " 相対行番号
set tabstop=4 " タブ幅を4に
set shiftwidth=4
set expandtab " タブの代わりにスペース
set smartindent " スマートインデント
set clipboard=unnamedplus " クリップボード連携
set hidden " 編集中でもバッファ切り替え可
" --- 検索 ---
set ignorecase " 大文字小文字を無視
set smartcase " ただし大文字が含まれていたら区別
set incsearch " インクリメンタルサーチ
set hlsearch " 検索結果をハイライト
" --- カラースキーム ---
syntax on
colorscheme default
" --- ファイル保存時の自動処理（例：トレーリングスペース削除） ---
autocmd BufWritePre * :%s/\\s\\+$//e
4. エイリアス#
エイリアスの推奨設定#
# ~/.bashrc または ~/.zshrc に追加
alias vim='nvim'
alias view='nvim -R'
alias vimdiff='nvim -d'
注釈
vim や view のエイリアスを設定することで、nvim をより快適に利用できます。 ただし、ここでは、vi だけはオリジナルのままにしておきます。純粋に vi を使いたいときもあるからです。
5. sudo nvim は 避けるべき#
sudo nvim は非推奨#
nvim は以下の場所に一時ファイルやセッションファイルを保存します：
~/.local/state/nvim
~/.local/share/nvim
ログインユーザの環境下で初のnevimの起動を sudo nvim として実行してしまうと、これらのファイルが root 所有になり、以降の通常起動でエラーが発生します。
例：発生するエラー#
E886: System error while opening ShaDa file /home/user/.local/state/nvim/shada/main.shada for reading: permission denied
E303: Unable to create directory "/home/user/.local/state/nvim" for swap file, recovery impossible: permission denied
E303: Unable to open swap file for "test", recovery impossible
対策： sudoedit を使う#
安全に root 権限のファイルを編集する方法
export SUDO_EDITOR=nvim
sudoedit /etc/your-config.conf
この方法では、nvim はユーザー権限のまま一時ファイルを編集し、保存時に root が上書きします。
所有権の修復が必要な場合#
sudo chown -R $USER:$USER ~/.local/state/nvim ~/.local/share/nvim
6. まとめ#
neovim の導入と初期設定、sudoedit との関連についてまとめました。 今後は、プラグインの導入や設定を進めていく予定です。
記事情報
- 投稿日:
2025-05-06
- 著者:
mtakagishi
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