Linux環境で行う初回作業#

新しくLinux環境を手に入れたとき、毎回行う作業があります。しかし、その作業内容を毎回調べ直すのは非効率です。本記事では、私が行っている初回セットアップと、その後の保守作業についてまとめました。主にUbuntuベースの環境を想定しています。

rootユーザでの初期作業#

最初に、rootユーザまたはsudo権限を持ったユーザで以下の作業を行います。

パッケージの更新#

sudo apt update && sudo apt upgrade -y

基本ツールのインストール#

開発や設定に必要な最低限のツールをインストールします。

sudo apt install -y build-essential git curl vim

日本語フォントのインストール#

日本語表示に必要なフォントをインストールします。

sudo apt install -y fonts-noto-cjk

ロケール設定#

日本語ロケールを設定します。

sudo apt install -y language-pack-ja
sudo locale-gen ja_JP.UTF-8
sudo update-locale LANG=ja_JP.UTF-8
source /etc/default/locale

設定が反映されているか確認します。

locale

出力の一部に以下が含まれていればOKです。

LANG=ja_JP.UTF-8

タイムゾーン設定#

JST(日本標準時)に設定します。

sudo timedatectl set-timezone Asia/Tokyo

確認コマンド:

timedatectl

出力例:

Time zone: Asia/Tokyo (JST, +0900)

ファイアウォールの設定#

基本的なセキュリティ設定を行います。

sudo apt install -y ufw
sudo ufw enable
sudo ufw allow OpenSSH

確認コマンド:

sudo ufw status verbose

出力例:

To                         Action      From
--                         ------      ----
22/tcp (OpenSSH)           ALLOW IN    Anywhere
22/tcp (OpenSSH (v6))      ALLOW IN    Anywhere (v6)

パッケージの定期メンテナンス#

cron で定期的に不要なパッケージの削除を行います。

sudo tee /etc/cron.d/apt-autoremove > /dev/null <<EOF
17 3 1 * *   root   apt update -qq && apt -y autoremove && apt -y clean
EOF

作業用ユーザの追加と権限設定#

作業用ユーザを作成し、sudo権限を付与します。

sudo adduser your-username
sudo usermod -aG sudo your-username

ユーザでの初期作業#

ここからは、作成した作業用ユーザ(例: your-username)に切り替えて行います。

SSH公開鍵の設定#

SSHでの接続に備えて、.ssh/authorized_keys に公開鍵を配置します。

mkdir -p ~/.ssh
chmod 700 ~/.ssh
echo "your-public-key" >> ~/.ssh/authorized_keys
chmod 600 ~/.ssh/authorized_keys

接続確認#

別マシンからSSH接続できることを確認します。

ssh your-username@your-server-ip

まとめ#

この記事では、Linux環境で最初に行うべき基本的なセットアップ手順と、最低限のメンテナンスについてまとめました。毎回調べ直す手間を省くため、自分用のリファレンスとして活用していきます。必要に応じて随時更新予定です。

記事情報

投稿日:

2025-05-01

著者:

mtakagishi